狂犬病ってどんな病気!?
普段生活をしているなかで、あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
聞いたことはあるけれども、実は詳しく分っていないなんて方も多いと思います。今日は「狂犬病」とはどんな病気なのか、自分のペットにどんな影響があるのかに触れてみたいと思います。
狂犬病は狂犬病ウイルスの感染によって起こる伝染病です。
狂犬病の名のとおり犬だけが感染するのかというと、そうではありません。ほとんどの哺乳動物に感染するとされています。ですので、あなたもあなたのペットも感染する恐れは十分にあるのです。
この狂犬病ウイルスは動物の唾液中に潜んでいることが多く、主に病気の動物に咬まれた傷から感染します。
狂犬病ウイルスは傷口から体の奥へと入り、神経組織、脊髄、脳へと感染を拡大していきます。潜伏期間がまちまちですので感染してから発病するまで2~8週間といわれています。
症状としては、始め興奮しやすくなったり不安になったりと気持ちの面で安定しなくなってきます。病気が進行すると神経の麻痺にみまわれ手足の自由が効かなくなってきます。また喉が麻痺し始めると呼吸がしにくくなります。最終的にはぐったりとした沈うつ状態から昏睡し、死に至ります。
狂犬病に有効な治療方法はなくほぼ100%が死亡します。症状が現れ始めてからは3~7日以内に死亡するといわれています。
日本では昭和32年以降、狂犬病の発症は確認されていませんが、ネパールなどの国では毎年200人前後の人が狂犬病で亡くなっています。
長年にわたり発症が確認されていない日本ですが、日本には「狂犬病予防法」という法律があり、水際で国内への侵入を防いだり、年に1度狂犬病の予防注射を打ち保健所に届出をすることを義務ずけるなどの対策を講じているためでもあります。
しかし、この予防注射をしない飼い主さんが増え注射をしないことが当たり前のような社会になってきたら…。
誰もが安心して動物と接することができる社会にしていきたいですね。そのためにも狂犬病の予防となる予防注射をまずは、あなたのペットには受けてください。
病気の治療中や授乳中の場合など、予防注射が出来ない場合がありますので、お近くの動物病院で獣医師さんに相談のうえ予防注射を行うようにしてくだいさい。あなたの手で大切なペットを守ってあげてください。